《誰もいない》2017年制作,映像(18分03秒)、オブジェクト
小林耕平×髙橋耕平

髙橋耕平個展 - 「個」

Kohei Takahashi SOLO EXIBITION - individual -

会期|
2018.11.17.-12.1(会期中無休)
時間|
12:00-20:00
場所|
パープルームギャラリー
企画|
梅津庸一(美術家・パープルーム主宰)
協力|
ARTISTS’ GUILD

この度パープルームギャラリーでは、髙橋耕平の個展「個」を開催致します。髙橋は20代の頃に仲間たちと「MUZZ PROGRAM SPACE」というスペースを共同設立し、2010年まで現代美術の展覧会企画・運営に関わってきました。最近では小林耕平との二人展「二人の耕平」が記憶に新しいところです。本展は個展なので「一人の耕平」と言えるでしょう。ぜひご覧ください。

本展について

-個から-
個人はその集合体=家族、集団、地域、共同体、国家等にあらかじめ紐付けられており、関係を絶つことは個の生存を脅かすことに等しく容易ではない。一方我々は法治国家の元で独立したひとりの人間として保障・尊重されており、代わりに納税等の責任を負う(ことになっている)。個人とその集合体の間には様々な質の力学がある。個人による決定(判断や行動)は、他者やその集合体に影響を及ぼし、その力は日々流入と逆流を繰り返している。私は、言葉遣い、振る舞い、容姿、生活、経歴など個人が纏う性質に、その人が生きた社会/世界の有り様が照射されていると考える故、身を寄せる。 この展示では、初老の男性の個人史と生活を捉えた作品《HARADA-san》(2013年制作)を中心に構成するが、そこでは個人と他者の関係、共同体と個人の在り方が示されており、そこに立ち会う者は、パープルームという共同体とそこに参加する個人の在り方へ意識を誘導させる事になる(はずである)。(髙橋耕平)

作家のプロフィール

髙橋耕平(たかはし こうへい)|アーティスト
1977年京都府生まれ。京都市在住。2003年に京都市左京区に「MUZZ PROGRAM SPACE」を共同設立し、2010年まで現代美術の展覧会企画・運営に関わる。現在はドキュメンタリー形式の映像に自らの声や身体を介入させた作品、パフォーマンスの記録やアーカイブ資料を使用した作品を発表する。近年の主な展覧会に「文化庁メディア芸術祭京都 Ghost(ゴースト)」ロームシアター京都(2018年)、「切断してみる。ー二人の耕平」豊田市美術館(2017年)、個展「髙橋耕平 - 街の仮縫い、個と歩み」兵庫県立美術館(2016年)、「PAT in Kyoto 第二回京都版画トリエンナーレ2016」京都市美術館(2016年)、「ほんとの うえの ツクリゴト」旧本多忠次邸(2015年)、個展「史と詩と私と」京都芸術センター(2014年)、「Imitator2」MART,ダブリン(2014年)、「パズルと反芻 “Puzzle and Rumination”」Island MEDIUM、NADiff a/p/a/r/t、JIKKA(2012年)等がある。